第6回 ウッドタワー講習会&技能検定会のご報告

心・技・体・そして知

いつもこのブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

今日は平成30528より61日の5日間に実施した、ウッドタワー技能検定試験の様子をご報告します。場所はおなじみ青葉緑化工業株式会社様の演習林「青葉なんぶの森」(青森県南部町)と道の駅「なんごうJAZZの館」をお借りしました。

 

講師は、ウッドタワー伐採士師範のポールポインター、小松誠司、藤原祥雄。同準指導員の北岡由自、戸出昭広。同一級の三崎登の6名体制です。受講生が15名様なので、ほぼマンツーマンに近いレクチャーが受けられます。ウッドタワー講習会ならではの「お得感満載」の講座となりました。

 

 初めてクライミング用ハーネスを着用した人でも3日目から20m近い高木へのクライミング、樹上でのアンカーを架け替え、カッティングができるようになります。

「従来の昇柱器&安全帯使用より、安全で疲労が少ない」

「今後も講習会に参加したい」

と受講後の感想としてウッドタワー工法の安全性に納得されていました。

 

 JRの沿線近接木伐採でウッドタワー工法に求められている安全は「究極の安全」です。そこに必要は「技能」は

・平常心から生まれる冷静な判断力

・安全正確な技術

・毎日の仕事をこなせる体力と体調管理

の心技体です。そこへ更に「知識」が求められます。「何が危険」で「何が安全なのか」正しい知識がなければそれを判断することは出来ません。さらに枝や幹の動きはすべて「力学」で解説することが出来ます。そしてリギング専門用語を仲間と共有しないと「勘違い」になって事故を誘発してしまいます。

最後に、リギングの安全性はチームワークの良し悪しで決まると言っても過言ではありません。

 

実技試験の内容は

・チーム内の確認会話が出来ているか。

・上下作業のルールが徹底しているか。

・器材の正しい設置と操作

・一つ一つの動作の確認作業

  ・クライミングとリギングに必要なノット20種。

筆記試験の内容は

  ・力学の基礎知識。

  ・ウッドタワー用語の知識

 

です。「究極の安全を目指して」本技能検定会は確実な安全知識と安全技術の習得が問われる内容になっています。

結果は、新たに2級合格者が4名、昇級者が6名(準指導員2名、13名、準11名)が認定されました。おめでとうございます!

 

 

6回ウッドタワー技能検定試験 結果発表

 

準指導員 舟生 伸さん 真和工業株式会社

準指導員 蕨野充徳さん 株式会社 徳風

1級   毛呂 温さん 八戸市森林組合

1級   畠山晋太郎さん 植普

1級   舟生 憲さん 真和工業株式会社

準1級  金澤 優さん 奥羽緑化株式会社

2級   高橋直喜さん 真和工業株式会社

2級   小野 晃さん 株式会社丹野林業建設

2級   久保拓郎さん 青森伐採レスキュー株式会社

2級   工藤 寛さん 有限会社工藤管理サービス

 

今回、残念ながら級を習得できない方、昇級に至らなかった方がいらっしゃいます。実技は目標に達成しておりますが、「ウッドタワー用語」「力学」、の理解が不足しております。「ウッドタワー用語集」は勤め先にありますので熟読してください。さらにノットの練習もお願いします。また、「力学」を理解したい方は、事務局までご連絡をいただければ参考資料をご紹介いたします。

この講座の目的は確実な安全知識と安全技術の習得です。試験形式にすることで自分の間違えたところがいつもに増して脳裏に残ります。悔しい思いは脳回路を活性化させ、知識や技術をより深い理解「解った」に導いてくれると感じています。この悔しさを胸に、何回も復習されて次回のリベンジにしてください。スタッフ一同またのご参加を心からお待ちしております。

 

皆さん5日間お疲れ様でした。そして、ご参加いただきありがとうございました。

 

 

最後に、受講者及び講師にケガもなく、無事終了出来たことをこの場をお借りて、講習会の参加者の皆様、講師及び参加者を送り出してくれた会社・組合、研究会会員様に御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

また、場所を提供してくださったブリーンプラザなんごうの皆様、青葉緑化工業株式会社の担当者様、大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

今後共 当研究会、当工法の発展のためにご協力をよろしくお願いい致します。