ウッドタワー工法とは
ウッドタワー工法による安全な巨木・高木伐採の様子。

林(WOOD)の樹木をタワークレーンの様に利用する事で、 巨木や高木を安全に伐採できる。それが「ウッドタワー工法」です。

鉄道の架線に影響を与える事無く近接木を安全に伐採する工法として開発されました。

線路・架線にまで張り出した危険な支障近接木

線路・架線に近接した危険な樹木

ウッドタワー工法により支障の近接木が伐採され安全な線路に

支障の近接木が伐採され安全な線路に


メリット・特徴|ウッドタワー工法
急斜面の鉄道近接木でもウッドタワー工法なら伐採可能。

伐倒スペースの無い現場や急斜面など、あらゆる困難な現場での施工が可能です。

ウッドタワー工法による伐採樹木のロープコントロールの様子。

枝や幹は制御可能な大きさに伐採、ロープでコントロールしながら集材するので安全です。


ウッドタワー工法で使用する機材の運搬の様子。

使用器具は背負って運搬可能。重機や足場を使用せず経済的です。

ウッドタワー工法のシングルロープテクニックによる樹木間の空中移動の様子。

SRT(シングルロープテクニック)の採用により隣接木への空中移動が可能。高い作業性を実現。


安全性・作業性・経済性、ともに二重丸|ウッドタワー工法

従来工法に代わる優れた伐採方法として、2013年よりJR東日本での鉄道近接木伐採において本格導入が進んでいます。

伐採の流れ|ウッドタワー工法
1:登攀(クライミング/Climbing)|ウッドタワー工法

クライミングロープを利用して木に登ります。

2:伐採・枝降ろし(リギング/Rigging)|ウッドタワー工法

チェーンソーで伐採、ロープで制御しながら枝を降ろします。

3:集材(コレクティング/Collecting)|ウッドタワー工法

ウインチにより所定の集積場まで移動、不要な枝を切り払います。



スリーモーションシステムの開発で高い効率性を実現しました。


スリーモーションシステム(3 motion system)|ウッドタワー工法

❶ 登攀

❷ 伐採・枝降ろし

❸ 集材

ロープクライミング・スマートウインチ・ポータブルウインチの採用により、3つの繰り返し作業(スリーモーション)が4名で可能に。

「地上伐採方式」「吊るし切り方式」「足場仮設工法」「高所作業車工法」などの従来の林業と異なり、安全性の向上と重労働からの解放が図られ、若い技術者からも注目を集めている工法です。


沿革|ウッドタワー工法
2013年  

ロープクライミングによりJR中央線等近接木の伐採に本格導入

ポータブルウインチ導入、スリーモーションシステムを開発

2015年  

「ウッドタワー工法」と命名、商標登録(青葉緑化工業・マルイチの共同)

スリーモーションシステムの集材システムの安全装置特許取得(青葉緑化工業・マルイチの共同)

ウッドタワー工法による巨木・高木の伐採の様子